死神：あたらしい季節のはじまり── 終わることは、始まることでもある

わたしは終わりを告げる者──けれど、破壊者ではない。わたしの足元に落ちたものは、やがて土となり、新しい命を育てる。あたらしい季節は、いま始まりつつある。わたしはその芽吹きのために、古い枝を断ち落とす。その手は、希望のために動いている。

☽ このカードが示すもの

「死神」は、終焉、決別、浄化、変容、再スタートの象徴です。喪失や別れを伴うかもしれないけれど、それは必要なプロセス。過去に留まり続けるよりも、変化を受け入れ前を向くことで、あたらしい可能性が生まれます。強制的に動くよりも、受け入れと整理が力になるときです。

終わるべき関係、過去の執着からの解放がテーマになる可能性があります。新しい愛に向かうために、未練を手放すことで軽やかな流れが始まります。

退職やプロジェクトの終了など、一区切りのタイミングが訪れる兆し。悲観ではなく、今後の方向を見直す良い転機です。学びの再スタートにも適しています。

古い価値観や思い込みを手放すことで、心が軽くなり始めます。変容を怖れず、自己再構築の流れを受け入れることで、深い安定感が育まれていきます。

願望を叶えるために不要なものを削ぎ落とす段階です。「なにをやめるか」に目を向けることで、「なにを始めたいか」が明確になります。

悪習慣の見直しや、生活スタイルのリセットに適した時期。今までの流れに終止符を打ち、新たな健康のサイクルを取り入れる好機です。

わたしは終わりを恐れていた──でも、終わりは始まりだった。手放した瞬間から、光が差す。わたしはもう、古い季節に別れを告げる。あたらしい時間のために、いまここから歩き出す。

今日がすてきな１日になりますように。